甲斐バンド/ラブ・マイナス・ゼロ(1985)

3オリジナルアルバムとしては、実質的に最後のアルバムとなった1985年の“ラブ・マイナス・ゼロ”(この後、解散が決まって「リピート&フェイド」が出ますが、メンバー4人のソロ12inch4枚組という変則アルバムなんで…)、本作もボブ・クリアマウンテンによるN.Y.録音で、いわゆる3部作のラストアルバムでもあります…。

まずA-1“野獣”がとにかくカッコイイ!シンセやベース、ギターといった楽器の音が際立っているというか一音一音がクリアに聴こえまして、中でもベースの跳ね具合がファンキーでメッチャ効いてるアップナンバー。続くA-2“冷血(コールド・ブラッド)”は血が滴る音を表現したシンセの不気味なイントロで始まる歌詞がヤバイナンバー。ヴォコーダーを使ったコーラスもクールに決まってます。唯一行ったソロツアー時にも歌っててライティングが見事だったことを思い出します。A-3“フェアリー(完全犯罪)”は唯一ニール・ドーフスマンによるもので完全にロックバンドの音ではなく、シンセを多用した良くできたポップナンバーとなってます。ファンの間でも賛否両論あったんでしょうけどキャッチーなサビは口ずさまずにはいられませんし、個人的には好きな曲。A-4“キラー・ストリート”もタイトルからして分かるとおり歌詞が危ないというか、甲斐バンド後期のハードボイルド路線ならではのナンバーで、サウンドはニューヨークサウンドらしいシンセとビートが効いてます。ここでの甲斐さんのヴォーカルはかなりハードでカッコイイですね。

そして、B-1タイトル曲となる“ラヴ・マイナス・ゼロ”はボブのポップで洒落たセンスが光るキラキラしたサウンドに装飾されたミディアムナンバーで、甲斐さんの円熟しつつある渋いヴォーカルが絶妙にマッチしてて個人的にかなり好きな曲です。途中のサックスソロも華を添えてます。ん?なんか当時のブラコンに近いもんがあるような...。続くB-2“デッド・ライン”も歌詞がヤバイ感じのいわゆる“逃避行もの”で、ハードボイルドしてますなぁ…。B-3“Try”は少し昔の雰囲気のあるミッドテンポなナンバーで、ホーンやハンドクラップの入るサウンドと歌詞が私好みで大好きな曲。B-4“悪夢”はポップなメロディながらも歌詞が大人な感じで若かった私は情景を想像しながら少々興奮したのを思い出しました(苦笑)。この曲でもバンドサウンドらしからぬシンセを多用してますが、とはいえギターやベースの音はクリアに絡んできますし、ビートもキレがあってボブがうまくすべての音を融合させてます。ラストとなるB-5“夜のスワニー”は絶妙な間を活かしたスロウで、ジャジーな雰囲気も感じられるお洒落なナンバーとなってまして、これまた好きな曲です。

ウン十年ぶりに聴きなおしましたが、今聴いてもあんまり古さを感じさせないクオリティの高さに改めて驚きました。ん~、いいです。ひじょうに聴き応えのある本作は甲斐バンドの正に集大成と言える作品ですな^^。どの曲も完成されているというかスキが無いというか、いや~もぉはっきりいって傑作アルバム!。こんなアルバム作ったらそらぁ次にやること無くなるわなぁって感じです。ちなみにオリコンアルバムチャート最高位は3位!でした。

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