釣りたいフライ“スペントバジャー”、“ワイルドキャナリー”&“ランズ・パティキュラ”

2月になって長良川など一部の河川が解禁し、3月に入って滋賀県内の河川でも次々と解禁を迎えつつあります(一部の河川は豪雪のために解禁が延期されたところもありますが...)。あ~、もう我慢でけん!これまで“釣れるフライ”を巻いてきましたが、この辺で“釣りたいフライ”を巻いてみます。

私にとって釣りたいフライNo.1は、ロード・アイランド・レッド(R.I.R.)のストークを平たくつぶしてボディとするカゲロウのスピナーパターンで、“スペントバジャー”“ワイルドキャナリー”そして“ランズ・パティキュラ”です。

では、英国テスト川のリバーキーパーだったウィリアム・J・ランが考案した傑作ドライフライ“ランズ・パティキュラ”を巻いてみます。

が、その前に少しだけ...、ランズ・パティキュラをパターンブックで見て、ウィングを広げたスピナーパターンの美しさに惹かれて巻きたくなったものの、ボディに使うR.I.R.というマテリアルが最初どんな羽根のストークなのか想像できず、なかなか見つけられなくて苦労しました。ですので、一時期通っていた某ショップに入荷したときは高価だったにもかかわらず、量が多すぎて一生分でも余りそうだったにもかかわらず、迷わず購入しました。あんときは嬉しかったなぁ...。

ここで使用するR.I.R.というマテリアルは、濃い赤茶色が特徴のロード・アイランド種の鶏のことで、ランズ・パティキュラのボディには色の濃いめのストークを、ワイルドキャナリーのボディには色の薄いストークを、スペントバジャーのボディにはR.I.R.を赤く染めたストークのハックルをむしりとって、爪で平たくつぶして使用します。ちなみにR.I.R.の赤染めを見つけるのにも苦労しました。

1.バイスにフック(今回はアップアイの12番)をセットし、スレッドで下巻きし、テールとしてR.I.R.のハックルを適量ボディの2倍ほどの長さとなるようシャンクに巻き留め、ベンドとテールの間にスレッドを2回ほど回して水平方向に少し広がるようにします。まっすぐにまとめたテールはリアルじゃない気がしますし、広げたほうが水面で安定するんで私はこうすることが多いですね。

 

2.ボディにはR.I.R.のストークからハックルをむしり取って爪で平たくつぶしてから細い方をアイ側にしてボディの上に乗せて巻き留め、余分はボディ長の2/3ほど残してカットし、スレッドを切断面まで巻いておきます。

 

3.ウィングとなるダンカラーのヘンハックル(本来はコックハックル)を2枚用意し、ボディの長さより少し長い程度のファイバーを残して余分をむしり取ります。キワはすっぽ抜け防止のためシザースでカットしてファイバーを1mm程度残しておき、2枚のハックルティップの表面を合わせてシャンクに乗せてスレッドで巻き留め、垂直に立ち上がるようにアイ側のキワにもスレッドを何回か回して、テール側の余分をカットして切断部分を隠すようにスレッドを巻き、スレッドはボディを巻き留める位置に置いておきます。

 

4.R.I.R.のストークを上にゆっくりと折り曲げるように(折れやすいので注意)してからスレッドのある場所まで密に巻いていき、スレッドで留めて余分をカットし、切断面にスレッドを巻いてアイまで移動します。

 

5.レッド(赤茶)のコックハックルを2本(グレードの高いハックルなら1本でOK)、ファイバーの長さが均一となる部分より根本側のファイバーを1mmほど残してカットし、2枚のハックルを同じ向きに重ねて光沢のある表面がベンド側で、先端はアイ側に斜めに巻き留め余分を少し残してカットし、ハックルティップを留めた部分と段差が生じないよう切断面にスレッドを巻いて整えながら、ボディを巻き留めた部分までスレッドを移動しておきます。

 

6.ハックルの表がベンド側となるよう折るようにしてから、ベンド側のハックルからボディを巻き留めた部分まで巻いてスレッドで留めて余分をカットします。残りのハックルを、先に巻いたハックルファイバーを倒さないよう注意しながら隙間を埋めるようにボディを留めた部分まで巻き、スレッドで留めて余分をカットします。

 

7.スレッドをハックルファイバーを倒さないよう小刻みに揺らしながら適当な間隔を空けつつアイ手前まで巻いてハーフヒッチ数回してヘッドセメントをたらしてからスレッドをカットします。スレッドが先に巻いたハックルとクロスすることになりますので、丈夫なフライになりますし、アイ側からハックルを巻くと微妙にファイバーの長さがベンド側にいくにつれて短くなりますので、水面での姿勢安定につながるようです。もっとも最後にハックルの下側はV字にカットしちゃうんで安定するんですけどね。

 

8.最後にハックルティップを左右に開いて完成です。(ハックルティップを取り付けた際に、スレッドを8の字に回して開いておくほうがいいかも?)

ところで、今でこそホワイティング社に代表されるタイイングに最適なハックルが入手できますが、このフライが考案された当時のマテリアルで巻かれたランズパティキュラは、ハックルがもっと長くてまばらな感じて全く異なるバランスだったと何かに書かれてたように記憶しています。ですので、マテリアルが進化するにつれてマイナーチェンジを繰り返したクルマのように、昔の名前で出ています的な全く異なる現代のフライとなっているような気がします。もちろん、そうであっても古いパターンにはロマンを感じますね^^。

そして、日本を代表するフライアングラーでありタイヤーでもある沢田さんが考案された“スペントバジャー”“ワイルドキャナリー”も巻いてみました。ランズ・パティキュラとはマテリアルが異なるだけで巻き方は同じです。

ん~私のタイイングテクニックではそれなり...ですが、スペントのウィングを持つカゲロウのスピナーパターンはドライフライの中で最も美しいと感じてます。今シーズンも美しい渓で、美しいフライで、美しいアマゴやイワナを釣りたいもんです^^。

参考:スペントバジャー
テール :シルバーバジャーのハックルファイバー
ボディ :赤染めのR.I.R.ハックルストーク
ハックル:シルバーバジャー
ウィング:ホワイトのヘンハックルティップ

ワイルドキャナリー
テール :ライトジンジャーのハックルファイバー
ボディ :明るい目のR.I.R.ハックルストーク
ハックル:ライトジンジャー
ウィング:ライトジンジャーのコックorヘンハックルティップ

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中