サッカー代表ベネズエラ戦を見て...

 先日の親善試合ベネズエラ戦、ま~面白くないゲームでしたね。最悪です。先発メンバーと監督から想像できる範囲とはいえ、せっかくのゴールデンタイムにテレビで放映しているのに、これではサッカーファンだけでなくW杯イヤーなのに一般の視聴者を失望させるだけですな。

 現在の日本代表チームのサッカーが面白くない理由は色々と考えられますが、だいたいこんなところじゃないでしょうか。

1.各駅停車のパス
 せっかくボールを奪っても敵が来たら自信なさげに近くにいる選手にバックパスや横パスばっかり。もちろんボールを奪った場所が自陣付近ならセーフティーにというのもわかりますが、サイドチェンジやドリブルも織り交ぜないと敵に予測されやすいし守りやすいに決まってます。で、ボールを回している間にミスして奪われます。レベルの低~いアジアの国ならポゼッションしている間にスキを見せてくれるかもしれませんが、W杯に出てくる国はそんな単調なパスに惑わされるはずがありません。サイドからサイドへ山なりではなく早く正確なロングパスを送ったり、前が空いてたり敵DFが1人ぐらい来たってフェイントでかわしてドリブルをしかけたりという攻撃も織り交ぜなければ...。もしそういう技術のない選手が試合に出ているなら、それが出来る選手を選ぶべきだと思います。いると思いますよ。

2.敵陣近くでの勇気とアイデアの欠如
 ペナルティエリア付近では、DFをかわしてクロスを上げるとかシュートするとか、ドリブルで切れ込んでDF2~3人を引きつけてからラストパスを送るとかシュートするとか、あるいはワンツーを使ってゴールに迫るとか...失敗を恐れずに勇気とアイデアを持ってチャレンジしなければゴールは生まれません。

 そのチャレンジは失敗することのほうが多いかもしれませんが、失敗したら全員で全力でカバーすればいいんです。チャレンジが多ければ多いほど失敗と成功も多く、視聴者は「あぁ~!」とか「おぉっ!」と一喜一憂できるのです。つまり、見ていて楽しいサッカーとなるのですよ。それがベネズエラ戦はどないやねん。たんたんとボールを回してばかりで良いクロスも上げられないうちに奪われて...ゴールする気ぃあるんかい!?(怒)

 野洲高校の山本監督は、敵に囲まれたら目立てるチャンスだと思ってチャレンジしろ!と教えたといいます。その教え子が乾貴士。彼の選択肢にバックパスや安易な横パスなどはよほどのことがない限り存在せず、まず間違いなくDF2~3人を引き寄せるまで高速ドリブルでキープして敵DFの股間を抜いて空いたスペースに走り込む味方にラストパスを送ったりゴールが見えればシュートを狙ったり、ときにはドリブルせずにワンタッチでゴールに直結するスルーパスを狙ったりするはずです。

 しかもラストパスを送った後もゴール前へ全速力で走り込むことでDFを引きつけキーパーの注意も引いて、パスを送るだけでなく見えないアシストまでもやろうとします。もしパスした選手にシュートコースが見つからない場合、パスをくれた選手がゴール前に走り込んできてくれたらワンツーで返すとか、パスを返すふりをしたフェイントをかましてシュートするということが可能となり、ゴールの可能性が高まります。

 乾はパス&ゴーの基本を実践し続けてますが、現代表のMFの何人がそういうことをやってるでしょう?パスを出したら出しっぱなしだったり、あきらかに本気じゃないぬる~い走り方でゴール前へ一応顔を出す程度のMFが多い気がします。

 と乾選手を持ち上げまくりましたが、彼はまだまだ未熟な部分もありますので失敗することのほうが多いと思います。しか~し!成功すれば決定的チャンスが訪れるはずです。なぜ岡田監督は、セレッソの名コンビである乾と香川をセットで試さなかったのか、残念でなりません。

 で、まぁ要するに現代表は、「ボールを奪ってもゴールまでの共通ビジョンを瞬時に描くことができていない。」からチャンスも少なく面白くないゲームに終始するということに尽きるのではないでしょうか?奪った瞬間にゴールまでのイメージが無いから誰も瞬時に動くことができない。敵より早い判断で素早く動けばパスコースも増えるし敵DFが寄せてくる前に少しでもボールを前へ運べるはず。守っている間に、ボールを追ってる選手は「奪ったらあそこにスペース空いてるから出そう」と考え、他の選手は「あいつが奪ったらあのスペースに走り込むぞ」というような次のことを考えたディフェンスをしてるのか疑問です。

 日本が世界を驚かせるためには瞬間的なスピード(判断力を含む)と一芸に秀でたテクニックのある選手を集めて、選手個々の長所を監督も他の選手同士も理解してそれを生かすことを前提に組合せて、連動性を高めることに尽きると思ってます。

 しかし、限られた合宿程度では連動性を高めるのは難しいので、Jリーグ発足時の強かったベルディから攻撃陣をごそっと代表にしたように(カズ、ラモス、武田、北澤など)、Jリーグで日本人の特性(俊敏で技術が高い)を生かしたコンビプレーで得点を量産しているようなコンビをそのままセットで代表に入れてセットで使うにかぎります。

 あるいは、本気で日本代表を強くしたいなら、Jリーグの中で資金とやる気のあるチームが、代表候補をごそっと集めたチームを作って1~2強状態にすべきです(トルコのガラタサライのように)。例えば攻撃陣を日本人の代表候補で固め守備陣には他国の代表候補がいるチームとか、守備陣を日本人の代表候補で固めて攻撃陣に他国の代表候補がいる2強ぐらいのチームがあって、普段のリーグ戦から連携を磨いておけば代表で戦うときに面白いサッカーを展開してくれるに違いありません。

 余談ですが、野洲高校が全国制覇した年の国体で滋賀県が3位になってるのですが、そのときの滋賀代表が体格に優る他府県相手に良い成績を残せたのは、良い選手の寄せ集めではなく、攻撃陣はごそっと野洲高校から選出し、守備陣は草津東高校からごそっと選出して素晴らしい連携があったからだと言われています。この日本国内における滋賀県や野洲高校の立ち位置は、世界の中の日本に似ていて面白いです。つまり滋賀県内でいくら背が高くてヘッドが強い(体格に優る)選手がいたとしても、他府県を相手にすると何もできなくなってしまいます。日本国内の話しにすると、Jリーグの中では背が高くてヘッドで得点を決めているといっても、例えばオランダ相手じゃなにもできない...っちゅうことになるわけです。日本国内で体格が優っているだけでは世界で通用せぇへんわけです。判断の速さや俊敏性も兼ね備えていないと。

 ところで、乾貴士は幸い東アジア選手権の代表から外れました。ぜひセレッソで新しく加入した家長選手らと連動性を高める練習に励んで、代表監督が替わってからの代表入りを目指して次のチャンスをうかがってほしいと思います。セレッソ大阪はブラジル人監督の元、テクニックのある選手が失敗を恐れずに様々なアイデアでゴールを目指す、本当に楽しい攻撃サッカーをやってます。代表のゲームを見てサッカーに失望した方も、ぜひセレッソのサッカーを見てほしいもんです。そこにはスペインサッカーのショボイ版かもしれませんが、見ていてドキドキハラハラできる面白いサッカーを見ることができると思います。

 今年はこのままだとW杯では無惨な結果となりそうなんで、そうなったらぜひ協会も監督も責任取って辞めていただいて、4年後に希望が持てるサッカーをやってくれる監督を選んで欲しいもんです。ちらほらとスペイン人監督というちょっと期待が持てそうな噂がありますので...楽しみです^^。

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